2023/02/06 10:24 トルコ南部の地震で発生した地震動

作成日 2023/02/16

作成者

山形大学 汐満将史
宇都宮大学 中澤駿佑
京都大学防災研究所 境有紀

注意書き

  • 本解析結果は速報であるため,今後,修正する可能性があります.
  • 使用したデータ

    使用したデータは,AFADのダウンロードサイトhtml上でNS方向のPGAが80cm/s2以上の記録のうち,日本の震度5弱以上のものとした.

    地震動強さ(PGA,PGV,計測震度)

    観測点名PGA[cm/s2]PGV[cm/s]計測震度
    0131 515.9 29.1 5.0
    0213 129.2 24.3 4.8
    3802 231.7 32.4 5.1
    4406 476.3 33.8 5.2
    4410 127.5 14.0 4.5
    4412 190.9 39.2 4.9
    4611 198.2 26.4 4.7
    4612 677.7 162.3 6.1
    4620 90.8 27.4 4.5
    *1 PGA:地動最大加速度,PGV:地動最大速度,いずれも水平2方向ベクトル和
    *2 PGVは加速度に0.1Hzのローカットフィルタをかけ,積分して算出

    凡例作成中
    計測震度分布図

    加速度波形

    以下に,加速度波形(水平2方向ベクトル和最大方向)を示す.

    0131
    加速度波形作成中

    0213
    加速度波形作成中

    3802
    加速度波形作成中

    4406
    加速度波形作成中

    4410
    加速度波形作成中

    4412
    加速度波形作成中

    4611
    加速度波形作成中

    4612
    加速度波形作成中

    4620
    加速度波形作成中

    加速度応答スペクトル

    以下に,加速度応答スペクトル(減衰定数5%,水平2方向ベクトル和)を示す.

    弾性加速度応答スペクトル作成中
    (1)0131 (2)0213 (3)3802 (4)4406 (5)4410

    弾性加速度応答スペクトル作成中
    (1)4412 (2)4611 (3)4612 (4)4620

    また,特に震度の大きな弾性加速度応答スペクトルを過去の強震記録と比較して示す
    弾性加速度応答スペクトル作成中

    (1)兵庫県南部地震JR鷹取(2)新潟県中越JMA小千谷(3)三陸南JMA大船渡
    (4)東北地方太平洋沖地震K-NET築館(栗原市震度計)
    (5)4612 (6)4406



    提案する震度算定法による震度

    計測震度,および提案する算定法による震度を以下に示す.計測震度は周期0.1-1秒(人体感覚,室内物品の動きに対応)と相関があり1),提案する算定法による震度は,0.5-1秒(建物の中小被害,比較的耐力が高い木造建物の大きな被害に対応2)),1-1.5秒3)および1-2秒4)(耐力が低い木造建物の大きな被害に対応)という,周期帯ごとの地震動強さを震度という共通の指標で見ることができるものである.

    1)境有紀, 神野達夫, 纐纈一起:建物被害と人体感覚を考慮した震度算定方法の提案, 第11回日本地震工学シンポジウム論文集, CD-ROM, 2002.11.
    2)中澤駿佑,境有紀:建築年代による等価周期の違いを考慮した年代別被害関数,日本建築学会大会学術講演梗概集,pp.219-220,2020.9.
    3)中澤駿佑,境有紀:深部地盤構造が建物被害に与える影響,日本建築学会大会学術講演梗概集,pp.1161-1162,2016.8.
    4)境有紀, 神野達夫, 纐纈一起:震度の高低によって地震動の周期帯を変化させた震度算定法の提案, 日本建築学会構造系論文集,第585号, 71-76, 2004.11.

    観測点名計測震度0.5-1秒震度1-1.5秒震度1-2秒震度
    0131 5.0 3.8 4.1 3.7
    0213 4.8 4.6 4.9 4.9
    3802 5.1 4.7 5.0 5.0
    4406 5.2 4.8 4.8 4.7
    4410 4.5 4.2 4.5 4.2
    4412 4.9 4.3 5.1 4.9
    4611 4.7 4.5 4.8 4.5
    4612 6.1 5.3 5.9 6.2
    4620 4.5 3.4 4.6 4.4

    震度分布の比較

    凡例作成中
    計測震度分布図 1-2秒震度分布図

    謝辞

    強震記録は,AFAD,防災科学技術研究所,気象庁,鉄道総合技術研究所に提供していただきました.

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