山形県沖の地震における強震観測点周辺の被害調査

強震観測点周辺(半径200m円内)の被害調査速報

筑波大学境研究室と共同で強震観測点周辺の被害調査を行った.結果を以下に記す.
(*結果は速報値であり,今後修正の可能性がある)

観測点の位置

観測点周辺の様子

・KiK-net東成瀬(調査日:6/30,震度5強)

・K-NET鶴岡(調査日:7/1,震度5強)

・JMA鶴岡市温海川(調査日:7/1,震度6弱)

・K-NET温海(調査日:7/1,震度5強)

・村上市府屋震度計(調査日:7/1,震度6強)

・鶴岡市小岩川地区 *観測点なし(調査日:7/1)

調査結果

観測点名 全建物数 木造
建物数
瓦木造
建物数
瓦被害木造
建物数
全壊・大破
建物数
全壊
建物数
全壊・
大破率(%)
木造建物
全壊率(%)

被害率(%)
KiK-net東成瀬 14 14 0 0 0 0 (0) (0) -
K-NET鶴岡 226 219 110 0 0 0 0 0 0
JMA鶴岡 4 4 2 0 0 0 (0) (0) (0)
K-NET温海 8 2 2 1 0 0 (0) (0) (50.0)
村上市府屋震度計 104 94 84 26 0 0 0 0 31.0
鶴岡市小岩川 134 131 128 60 0 0 0 0 46.9
*()付きは建物棟数が少ないため参考値

調査結果のまとめ

今回行った調査では,一部で瓦屋根の被害,外壁の被害といった,比較的軽微な建物被害は見られたものの,全壊・倒壊といった大きな被害を受けた建物は見られなかった.
発生した地震動は,周期1秒以下の短周期,もしくは周期0.5秒以下の極短周期が卓越しており,震度は周期1秒以下の周期と相関がある.一方,建物の大きな被害と相関がある周期1-2秒の成分は小さかった(以上参考,筑波大学境研究室のHP).
よって,今回最大震度6強という震度を記録したにも関わらず,大きな被害を受けた建物が見られなかったのは,発生した地震動が周期1秒以下もしくは周期0.5秒の極短周期が卓越した一方で,建物に大きな被害を引き起こす周期1-2秒の成分が小さかったためであると考えられる.
また,瓦屋根の被害は震度と相関,つまり,周期1秒以下の短周期成分と相関がある.瓦屋根の被害が多数見られた地域では,強震記録は現段階では明らかではないが,被害の様相から,周期1秒以下の短周期成分が大きい地震動が発生した可能性が高いと推察される.(7/3一部修正)

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